悩みを抱えた人に、どうやって接していったら良いのか、人それぞれに望んでいることが違うのが人間ですから、中々難しい問題です。
また、多くの場合、悩みを抱えているかどうかに関係なく、人に何かを話す時には、
「今自分が望んでいることは言って欲しい」
しかし、
「そうでないことは言って欲しくない」
という、ある意味わがままな性質を、誰でも持っています。
このことは、ある程度誰でも知っていることだと思います。
だからこそ、対人関係は難しいわけです。
長年連れ添っていても、それがわからないケースもよく目にします。
「だからあいつはわかってない」
などという言葉を聞くのもよくあることです。
このコラムは、過去に私が書いたメルマガのバックナンバーを、現在の思うところに修正して書かせていただいております。
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それでは本題に入らせていただきます。
先ほど書かせていただいた通り、人の相談に乗るには、
『相手の期待に沿うこと』
を返せたなら、その人は喜ぶでしょう。
また、その期待を上回れば、もっと喜ぶと思います。
しかし、
『相手の期待を外した』
なら、不満を残す結果になるのは避けられません。
そこで今回は、
『相手が何を期待しているのか』
ということがわかる、ヒントをお伝えします。
それは一言で言えば、
『貴方が自分が相手にとって、どのような存在なのか』
ということです。
私を例に考えてみましょう。
私は仕事がセラピストですから、心の悩みを解決する専門職です。
そして家族であれば、私も夫であり父です。
この『夫』と『父』というのは、相手にとってまるで違う人です。
それは相手が自分をどのように見ているのかによって変わってきます。
しかも、それはタイミングによって、役割が少しずれるわけです。
誰であっても、わざわざ自分の相談をするなら、先ずは自分のことをそのまま認めてくれることを望んでいるのではないでしょうか。
私が家族に対人関係の悩みを相談されたとすれば、私はクライアントと同じように接すると、急に先生じみた対応になり、家族からすると聞きたくもない口ぶりになるかもしれません。
その場合、クライアントに対して言うことと同じようなことを言うにしても、言い方は父や夫として言うべきなのです。
このように自分が何を言うのかに囚われず、相手との関係を重視してみることが大切です。
相手にとって、貴方が先生や師匠であるなら、ある程度の厳しい話も受け入れやすいかもしれません。
そうではなく、友達であるならただ理解してくれることを望むかもしれません。
また、友達であっても、相手にとってどういう関係なのかはそれぞれ立ち位置が違って見えているものです。
関係性からズレることを言うと、期待していることとズレますから、嫌な気持ちがしたり、怒りが湧いてきたりするのも当然。
「話はわかるけど、お前が言うなよ!」
なんて話はよく聞く言い草ですよね。
悩みを聞く際の、話の聞き方の基本は、
『相手にとって自分はどういう存在なのか』
を意識して接してみることが基本なのだと覚えておいて下さい。
次回は、
「悩みを抱えた人との接し方(応用編)」
です。
具体例を出して説明してまいります。
いつもご愛読ありがとうございます。
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