昨日は新神戸駅のほど近く、歩いていけるところにある布引渓谷へ赴きました。
布引渓谷には、通称布引の滝と呼ばれる四つの滝があり、写真にある二段の滝は上が雄滝(おんたき)、下が滝が夫婦滝(めおとだき)です。
周囲はハイキングコースとなっており、階段が多いですが、歩きやすく整備されています。
徐々に聞こえてくるゴーという滝の音。
急に景色がひらけたかと思うと、そこは二段の大瀑布。
特に上の雄滝は、写真で見るよりも実際はとても勇壮な瀑布で、音量としても轟音が響きます。
平日ということもあり、見物に来る人も少なく、殆どの時間を私たちだけで過ごせました。
人があまり居ないということで、ベンチを使って寝そべって瞑想。
座ったまま居るのとでは、あまりに違う雰囲気に驚きます。
そのままお釈迦様が行ったというヴィパッサナー瞑想のやり方にあるサティ(気付きの言語化)を繰り返すこと数分。
そこは外なのか、それとも誰かの身体の中に居るのか、まるで内と外の区別がわからなくなる感覚。
轟音の中に静寂が押し寄せてくる。
私が私であることを失い、自我からの解放を感じるわずかな時間。
そもそも滝に誘ってくれた妻に感謝しつつ…
帰り道、周囲の森林から漏れる風と香りが、心に潤いを残してくれる瞑想の旅路でした。