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それでは本題に入りましょう。
今回は前回お伝えした通り、この時代におけるコミュニケーション能力を上げる意味や価値についてお伝えしたいと思います。
近年は、大学の勉強でなくても、生涯学習的な学びをすることが個人の価値を高めるということで、多くの主婦も勉強をするようになりましたし、1990年代からは、米国式の成功哲学が流行りだし、今日まで至っていると思います。
心理学もその波に合わせ、女性の社会進出と足並みを揃えて興隆を見せているように見えます。
そもそも、心理学や成功哲学は何を目的としているのでしょうか。
それは個人がどう生き、何を手に入れるのかということに焦点が当たっているのではないかと思います。
それらはもちろん素晴らしい成果を引き起こしました。成績を上げた人も、財産を増やした人も、たくさん居たでしょうし、自分がもっと自由に生きても良いのだと思えるようになり、心が解放された人も居たでしょう。
しかし何故か、その反面、周囲からはあまり嬉しくない変化を見せる人が増えてしまうという事態も引き起こしました。
更には、結果として離婚し一人になり、家族を失い、何の為に学んだのかわからないという本末転倒的なことも起きていたりします。以前の私もその一人だったかもしれませんね。
成功哲学でよく扱われる「マズローの欲求段階」という話も、「個人の自己実現」こそ最も尊い欲求だとしていますが、マズロー自身、わがままになり過ぎ、他者の人生を軽視してしまうという結果を招いた自身の研究を、晩年には自ら否定するということまで起きていました。(このことはまたブログなどに書きたいと思います)
心理学で自由を得て、成功哲学で個人的成功を修めても足りないもの…
そこには何が欠けていたのでしょうか。
それこそ私はコミュニケーションだと思っています。
そうです。古典的な心理学や成功哲学は、「個人」ということにこだわり過ぎてしまい、誰と共に生きているのかということが欠けているのです。
自分は誰と生きていきたいのか、その為に、自分はその人とどんなコミュニケーションをとっていく必要があるのか。
そんな大切なことが、長い時間をかけて忘れ去られてしまったのではないかと思います。
豊かな人生を想像した時、自分だけが自由を得て、自分だけが成功しているということなどあり得るでしょうか。それはとても空しい結末を迎えるだけではないのでしょうか。
豊かで調和のある日常を手に入れること、そのことこそ、安直な心理学や成功哲学の学びだけでは手に入らない何かなのでしょう。
たかが人間関係、されど人間関係です。
コミュニケーションを学ぶ価値はきっとまだまだあります。
今後更にコミュニケーションの専門家として学びを深め、皆様の人生に、お役に立ちたいと願っています。
ご愛読ありがとうございます。
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